保健の授業で「がん」を教えるためのヒント

2017年6月に「がん教育推進のための教材」の一部改訂版が文部科学省のホームページに公開されました。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1369992.htm
教材は以下の9つのテーマから構成されています。
- がんとはどのような病気でしょうか?
- 我が国におけるがんの現状
- がんの経過と様々ながんの種類
- がんの予防
- がんの早期発見とがん検診
- がんの治療法
- がんの治療における緩和ケア
- がん患者の「生活の質」
- がん患者への理解と共生
この教材に対応したスライド資料「中学・高等学校版:教授用指導参考資料」もあわせて公開されています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1385781.htm
また、がん教育を実施するにあたっては、がんそのものに対する理解やがん患者に対する正しい認識を深めるために、がんの専門家(外部講師)の活用が求められています。外部講師には、医療従事者、がん経験者などが考えられます。文部科学省では、外部講師が実際にがん教育を実施するに当たっての基本方針として、「外部講師を用いたがん教育ガイドライン」を公開しています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1369991.htm
参考図書の紹介
学校において、がん教育をおこなう必要性が高まる一方で、がんに関する内容を学校教育のどこに位置づけるのか、また、小児がんの子どもががんで亡くなった保護者を持つ児童がいる場合にどのような配慮が必要なのかなどについては、十分な情報があるとは言えない状況にあります。
大修館書店では、こうした不安な声に応えるべく、がん教育に対する基本的な考え方や学校教育への位置づけ、授業で使用できる授業案や評価票を盛り込んだ書籍『学校におけるがん教育の考え方・進め方』を刊行しました。
学校におけるがん教育の考え方・進め方
植田誠治[編著]、物部博文、杉崎弘周[著]
本体1,800円
https://www.taishukan.co.jp/book/b356613.html
一覧に戻る