保体授業のICT化『なにする?』『どうする?』
第1回 教育ICTで『学びを活性化する』

こんにちは。保体編集部ONLINEです。
今回は,「保健体育授業のICT化」について考えてみたいと思います。
「何からはじめよう?」「どのように進めよう?」と考えていらっしゃる先生も多いのではないでしょうか。
「教育ICTガイドブック(総務省)」では,教育ICTをなぜ進めるのかについて,「教育ICTには次の3つの意義がある」としています。
本連載では,この3つの意義の観点から,先生方が感じていらっしゃる課題に応じて,ICT活用による解決方法・役立つ大修館書店の保健体育教科書・指導書・副教材を紹介していきます。
今回は【1.学びを活性化する”Active”】の観点です。
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【この記事のもくじ】
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課題①:「主体的・対話的で深い学び」を活性化したい
・①-1 体育館などで:タブレットで撮った動画を活用する
・①-2 体育館などで:タブレットでお手本動画を視聴する
・①-3 教室で:アクティブ・ラーニングに取り組む際にICTを活用する
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課題②:情報活用能力を向上させたい
・②-1 体育館などで:タブレットで撮った動画を活用する
・②-2 教室で:課題を解決するための情報をインターネット等から得る
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課題①:「主体的・対話的で深い学び」を活性化したい
文部科学省によれば,「主体的・対話的で深い学び」の実現=「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善によってなされる,とされています。
【「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善】のためのICT活用方法には,以下のようなものがあります。
①-1 体育館などで:タブレットで撮った動画を活用する
タブレットに基本機能として備わっている「動画撮影機能」は,かんたんに使えるため,体育授業に取り入れやすい方法です。おもな方法とそのメリットには次のようなことがあげられます。
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■自分の動きを可視化する・何度も見返すことにより,課題が発見しやすくなる
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■生徒同士で動画を見比べるなどの対話や協働を通じて,新たな考え方に気づかせたり,課題の解決方法を考えさせたりすることにも役立つ。コミュニケーションスキルの向上も期待できる
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■取り組み・練習前後の動きを動画で比較することで,目標達成がわかりやすくなる。生徒のモチベーション向上にもつながる
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■ベストパフォーマンス動画を提出させれば,評価に生かすことも可能
⇒大修館書店の動画比較アプリ『見比べレッスン』を使えば,より効果的に動画を活用可能!
2画面同時再生や,再生速度調整,ペンでの書き込みなどの便利機能が満載です。
●見比べレッスン:詳しくはこちら
①-2 体育館などで:タブレットでお手本動画を視聴する

タブレット等で自分たちの動きを動画で確認するだけでなく,お手本となる動画を視聴することで,コツをよりよく理解することができます。
■1人1台端末を活用し,生徒が自分の見たいタイミングで,繰り返しお手本動画を見ることができ,主体的で深い学びに役立つ
■自分の動きとお手本を動画で見比べることで,学びが加速する
⇒大修館書店の実技副教材「デジタル版ステップアップ」は,タブレットで使える豊富な機能が魅力。
多くのお手本動画・ビフォーアフターをかんたんに確認できる機能・書き込み機能を搭載し,1人1台端末の活用に最適です。
●デジタル版 ステップアップ中学体育:詳しくはこちら
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①-3 教室で:アクティブ・ラーニングに取り組む際にさまざまなICTを活用する
アクティブ・ラーニングに取り組む際にICTを活用することで,より効果的・効率的に学習を進め,深めることができます。
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■課題に取り組む際,(各学校に導入されている学習支援システムなどの)ファイル共有機能でやり取りすれば,意見交換の活性化が可能に。複数同時編集機能を使えば「調べ→まとめ→発表」といったグループワークもスムーズに行える
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■デジタル教科書には,画面への書き込み機能・書き込み内容の共有機能・ワークシートがあるものも。発表や意見の比較に大いに役立つ
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■手書きのノートやプリントも,タブレットで撮影して授業支援システム等で掲示することで,情報共有が効率的に。他の人の意見をもとに,さらに考えや議論を広げたり,深めたりできる
⇒大修館書店のデジタル教科書には,アクティブ・ラーニングに役立つ機能が満載!
画面への書き込み機能・書き込み内容の共有機能・ワークシートを搭載したラインナップも用意しています。
●中学校保健体育 デジタル教科書:詳しくはこちら
●高等学校保健体育 デジタル教科書:詳しくはこちら
⇒大修館書店の教科書準拠副教材には,主体的・対話的で深い学びに展開できる内容が盛りだくさん!
これまでの指導方法を生かした【アナログ×ICT】の組み合わせでも活用できます。
●高等学校保健体育 保健体育ノート
教科書ページに対応したアクティブ・ラーニング課題「深める・広げる」を新設!学習項目に関連する課題に取り組むことができます。
発展学習の材料としても活用できる「健康コラム」がQRコードに対応しました。
現代高等保健体育ノート(701):詳しくはこちら
新高等保健体育ノート(702):詳しくはこちら
●高等学校保健体育 図説高等保健
教科書には掲載されていない資料が満載。主体的・対話的で深い学びの材料として活用できます。
また,掲載資料に関連した課題「アクティブ・ラーニング」を新設し,さらに取り組みやすくなりました。
こうした資料や課題について,生徒たちが活動したり,プレゼンテーション資料を作ったりすることができるなど,活用度を向上させました。
図説現代高等保健(701):詳しくはこちら
図説新高等保健(702):詳しくはこちら
課題②:情報活用能力を向上させたい
予測困難な時代を前に,情報活用能力は,まさに生徒たちの「生きる力」に直結する能力であり,こうした能力を育むことのできる学びを活性化させる必要があります。また,情報活用能力とICTは切っても切り離せません。
文部科学省の資料(https://www.mext.go.jp/content/20201002-mxt_jogai01-100003163_1.pdf)によれば,情報活用能力は情報科など以外の,保健体育も含めた教科学習の中で育成することができるとされています。
②-1 体育館などで:タブレットで撮った動画の活用
上記「課題①」のパートで紹介した動画の活用は,情報活用能力の育成にも役立ちます。
文部科学省の資料(https://www.mext.go.jp/content/20201014-mxt_jogai01-100003163_002.pdf)でも,「バレーボールの攻撃に必要な技能(スパイク)を身に付けるとともに、技能習得に向けて自己の課題を把握し、改善点やその解決方法を見つけること」を目的とした保健体育授業の事例が取り上げられています。
⇒大修館書店の動画比較アプリ『見比べレッスン』を使えば,より効果的に動画を活用可能!
2画面同時再生や,再生速度調整,ペンでの書き込みなどの便利機能が満載です。
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②-2 教室で:課題を解決するための情報をインターネット等から得る
書籍やインターネットなどのさまざまなメディアから情報を入手することは,情報活用能力の基礎となります。
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■保健や体育の学習項目に関連する課題を提示して行う。あるいは,課題設定自体を生徒たちが行う「課題発見型学習」に取り組んでもよい
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■情報活用能力の育成初期段階では,「このサイトの中から情報を探そう」「○○と検索してみよう」など,情報入手のためのヒントを提示すると課題に取り組みやすい
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■インターネットには不正確・誤った情報もあること,正しい情報の見極め方などを伝えることも有効
⇒大修館書店の保健体育教科書は,情報活用能力の育成を目指して作られています。
●最新中学校保健体育:詳しくはこちら
教科書紙面に参考情報「web保体情報館」のQRコードを掲載。調べ学習に活用できます。
また,発展的な内容として「ネットワーク利用犯罪の危険」についても取り扱っています。
●現代高等保健体育:詳しくはこちら
教科書紙面に参考情報「参考サイトリンク集」のQRコードを掲載。調べ学習に活用できます。
「課題発見型学習」についても特設ページで取り扱っています。
●新高等保健体育:詳しくはこちら
教科書紙面に参考情報「調べてみよう 参考サイトリンク集」のQRコードを掲載。
情報活用能力を高める課題「調べてみよう」がすべての学習項目に設置されています。
「正しい情報を見極め活用するためのポイント」についても特設ページで取り扱っています。
⇒大修館書店のデジタル教科書は,情報活用能力の育成に最適です。
学習内容に関連したwebサイトへのリンク・教科書に掲載されていない資料・情報活用能力の育成に役立つワークシートを搭載したラインナップも用意しています。
●中学校保健体育 デジタル教科書:詳しくはこちら
●高等学校保健体育 デジタル教科書:詳しくはこちら
⇒大修館書店の教科書準拠副教材は,情報活用能力の育成に役立ちます。
●高等学校保健体育 保健体育ノート
教科書ページに対応したアクティブ・ラーニング課題「深める・広げる」を新設!学習項目に関連する課題に取り組むことができます。
さらに,発展学習の材料としても活用できる「健康コラム」がQRコードに対応しました。
現代高等保健体育ノート(701):詳しくはこちら
新高等保健体育ノート(702):詳しくはこちら
●高等学校保健体育 図説高等保健
教科書には掲載されていない資料が満載。主体的・対話的で深い学びの材料として活用できます。
また,掲載資料に関連した課題「アクティブ・ラーニング」を新設し,さらに取り組みやすくなりました。
こうした資料や課題について,生徒たちが活動したり,プレゼンテーション資料を作ったりすることができるなど,活用度を向上させました。
図説現代高等保健(701):詳しくはこちら
図説新高等保健(702):詳しくはこちら
以上,【1.学びを活性化する”Active”】の観点からICT活用による解決方法をご紹介しました。
次回は,【2.学びを最適化する“Adaptive”】の観点についてご紹介します。是非次回もご覧ください。

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