リトルベビーハンドブック
リトルベビーハンドブックとは,小さく生まれた赤ちゃんとその家族に向けた母子健康手帳のサブブックである。
発達が遅れがちな小さく生まれた赤ちゃんをもつ親が,ゆっくりとした発達でも成長を喜べるよう,静岡県の小さな赤ちゃんをもつ家族の会「ポコアポコ」によって作成された。
通常の母子健康手帳は,発達を月齢ごとに「はい」「いいえ」で確認する形式であり,発育曲線グラフの目盛りも体重は1㎏から,身長は40cmからになっているが,リトルベビーハンドブックでは,発達における質問項目に対して,できた日付を記入する形式になっていたり,発育曲線の体重の目盛りのはじまりが0になっているなど,小さく生まれた赤ちゃんの成長に合わせた記録が可能になっている。
また,先輩家族からのメッセージや似た境遇の家庭と交流できる団体の紹介が記載されているなど,親の心理的不安を軽減するためのさまざまな工夫がなされている。
2022年現在8県6市で運用されており,24道府県が2022年度中の作成をめざしている。